- 2009年5月の展覧会: マコトフジムラ 展
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- 作品集
2009年5月の展覧会:
マコトフジムラ 〜黄金の樹〜
2009年5月13日(水)〜24日(日) 11:00〜18:00(最終日は17:00まで) / 会期中無休 (一階、地下一階ギャラリーにて) 主催:新生堂・Dillon Gallery New York |
出品予定作品/コメント
「NIHONGA」の文字が似合う最も著名な日系人アーティストの活動を展示。
最近、日本画の技法を用いた日本画らしくない作品を多々見ることができる。それらは「現代日本画」や「コンテンポラリー日本画」と呼ばれているが、先駆者であるマコト・フジムラの作品がそう呼ばれたのは90年代初頭の頃。今回の展示は最近5年間にわたるいくつかのテーマで描いた「現代日本画」作品に加えて、作曲家でジャズパーカッショニストでもあるスージー・イバラ氏とカーネギーホールでデビューしたコラボレーションをビデオ化した作品など、幅広い展示構成を予定している。昨年までホワイトハウス文化担当顧問であった彼の、文化芸術と経済社会を繋ぐ活動の一端も感じることができる。
マコトフジムラ プロフィール
編:立島 惠 | |
1960年 | アメリカ・ボストンにて生まれる |
1983年 | ペンシルヴェニア州バックネル大学卒業 カムラウディー賞、クリエーティブアーツ賞受賞 |
1986年 | 文部省国費留学生として来日 東京藝術大学日本画科に研究生として入学 |
1989年 | 同大学院日本画科修士課程修了 |
1990年 | Sacred Arts(ビリーグラハムセンターミュージアム/イリノイ州)出品作品買上げ |
1992年 | 同大学大学院日本画科博士後期課程満期退学 個展(東京藝術大学芸術資料館/東京) |
1993年 | 個展(かわさきIBM市民文化ギャラリー/神奈川) NEW VOICE(ノースダコダミュージアム/ノースダコダ州) |
1994年 | VOCA展(上野の森美術館/東京) 日本画家の青春展(郡山市立美術館/福島) |
1995年 | 第13回山種美術館賞(山種美術館/東京他) |
1996年 | VOCA展(上野の森美術館/東京) 個展(ディロンギャラリー/ニューヨーク)(‘97、‘98、‘01、‘03、‘08) |
1997年 | 個展(佐藤美術館/東京) 第14回山種美術館賞展(山種美術館/東京) |
1998年 | 「花と緑・自然を描く」展(佐藤美術館/東京)作品買上げ 「日本画」:純粋と越境(練馬区立美術館/東京) |
1999年 | NHK「土曜美の朝」に出演 個展(潺画廊/東京)(‘00、‘01、‘05) ニューヨーク・ザ・キングス大学の講師となる 「現代日本絵画の展望」展(東京ステーションギャラリー/東京) |
2000年 | 「ゲセマネ祭壇」サウンドアーティストmamoruとのコラボレーション (コロンビア大学内、ユニオン神学校、ジェームズ聖堂/NY) アメリカ、PBS“Religion&Ethics”の「最も期待される10人のリーダー」に選ばれる インターナショナル、フーズフーの「20世紀の芸術家2000人」に選ばれる |
2001年 | 「日本画」現代と革新(天竜市立秋野不矩美術館/静岡) Two-T Collaboraition with Albert Pedulla(トライベッカーテンポラリー/NY)主宰 |
2003年 | ニューヨークにおける美術家としての実績と同時多発テロ事件の影響を受けた作家たちを励ます 活動(トライベッカーテンポラリー)が大統領に認められホワイトハウス文化担当顧問に任命 (〜‘09まで) NICAF2003TOKYO(潺画廊ブース・東京国際フォーラム/東京) 現代日本画その冒険者たち(岡崎市美術博物館/愛知) 平和へのメッセージ展(佐藤美術館/東京) |
2004年 | 超日本画宣言(練馬区立美術館/東京) 作品集「砕かれた美」Splender of the Mediumを刊行 |
2005年 | 花めぐり―日本画にみる花―(茨城県天心記念五浦美術館/茨城) アートフェア東京(画廊たづブース 東京国際フォーラム/東京) オペラ劇場The Kitchenにて作曲家Susie Ibarra、詩人Yusef Komunyakkaaと絵画・映像を使ったコラボレーションを行う(NY) |
2006年 | 小泉首相最後の訪米時のホワイトハウス晩餐会に文化顧問として出席 The City of London Festivalにてオノヨーコと教会(ALL Hallows Church)で インスタレーションを行う |
2007年 | 画文集「RIVER GRACE」を出版 Susie Ibarraとカーネギーホールでライブペインティングのコラボレーションを行う それでも人は、「境界」を越える。初公開!「賛美小舎」上田コレクション ―夫妻であつめた愛しの現代美術―(練馬区立美術館/東京) ディロンギャラリー、トライベッカ−パフォーマンスセンターにてピアニストJerzy Sapieyevski シェフMiguel Sanchez Romeroとのライブコラボレーションを行う |
2008年 | 新収蔵品展―賛美小舎上田コレクションより(東京都現代美術館/東京) |
2009年 | ホワイトハウス文化担当顧問任期満了しChairman’s Medal受賞 Refractions:a journey of art,faith and culture NavPressを出版 |
その他、個展・グループ展・公演会など多数開催 |
マコトフジムラ 作品集
5月15日(金)パフォーマンス
5月15日(金)、マコトフジムラと前衛ジャズの作曲家、パーカッショニストのスージー・イバラ氏とのコラボレーションインスタレーションを行いました。
金泥で書いてある文は、新約聖書 (ローマ書)8章です。
今回本会場で行われたインスタレーションは、マコトフジムラがお世話になった方々への感謝の気持ちが「ギフトアート」というかたちで表現されています。
「アートは人へ“心”を与えることができる」という考えに基づき、文字を書き、スージ・イバラ氏の音に合わせて作品を破き、その破片を箱に入れてひとつひとつ観客に手渡す・・・
"お世話になった人々に作品を贈る"
その行為に伴う不思議な感情がスージ・イバラ氏の音とともに響きわたりました。